スポーツ選手の栄養 ~タンパク質の摂りかた①~
スポーツ選手の栄養
~タンパク質の摂りかた①~
今回は、タンパク質について紹介します。
スポーツ選手にとって一番タンパク質を摂り入れたいと思っている方も多いと思います。
タンパク質は筋肉を構成するものですので、上手に摂れるようにしましょう。
そのため今回は、タンパク質について基本的な情報をお伝えします。
タンパク質とは?
タンパク質は、「多数のアミノ酸が結合して構成している高分子化合物のこと」です。
糖質、脂質と同様に、炭素、水素、酸素原子からなる化合物で、糖質や脂質と異なり、窒素が必ず含まれています。
生体のアミノ酸は20種類あります。
アミノ酸の種類
必須アミノ酸…体内で合成されない、もしくは合成されてもそれが必要量に達しないため、食べ物から摂り込まなくてはならないアミノ酸。
タンパク質の働き
①身体を構成し、機能を維持
筋肉や臓器などを構成する最も重要な栄養素です。
例えば、筋肉の構成成分となるアクチンやミオシンや毛髪・爪・皮膚に含まれるケ
ラチンなど。
また、生体機能を担うさまざまな物質の材料となります。
例えば、生体内反応の触媒である酵素、インスリン・グルカゴン・成長ホルモンなど
のペプチドホルモン、ヘモグロビン・アルブミン・リポタンパク質・トランスフェリ
ンなどの運搬タンパク質、生体防御反応に関与する免疫グロブリン、血液凝固に働く
フィブリノーゲンなどはアミノ酸から作られます。
②エネルギー代謝にかかわる
タンパク質は、1g当たり4kcalとしてエネルギー源として利用されます。
また、糖質や脂質に比べて特異動的作用が大きく、体温の維持に役立ちます。
タンパク質は体構成成分として重要な役割をはたしますが、飢餓状態では、生命維
持でエネルギーを確保するため、身体を作っているタンパク質が分解されます。
そのため、糖質や脂質が十分に摂取していれば、タンパク質はエネルギー源として
分解されることなく、必要最小限の摂取で有効に活用することができます。
タンパク質にはさまざまな効果、身体に重要な化合物でありますが、タンパク質だけ摂取しても、有効に活用することができます。
バランスが大事なのです!